新しい時代のための教育『Think Global School』とは?

 Think Global Schoolは、アメリカのニューヨーク(1460 Broadway, #7032
New York, NY 10036)の高校ですが、次の時代に必要な力をつける学校として、アメリカで注目されてます。


◇どんな学校なのか?

 1年間で4か国に滞在することで、様々なことを学ぶ高校(2014年開校)です。


   学生生活のほぼ全て、海外に滞在し続けます。

 他国の文化に入り込み、没頭して共感することで、高い知的好奇心を持った学生たちが、現地で真剣に課題や問題を考え、研究し、アウトプットします。

 2019-2020年は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、チリ、オーストラリア

 2020-2021年は、ボツワナ、日本、インド、スペインです。

 2020-2021年のプログラムの一例ですが、急激に発展しているインドでは、インド最大の都市ムンバイを拠点にします。インドは古来より数学が進んでおり、その歴史を踏まえてアメリカ数学協会のためにアウトプットを作成します。また、急激に発展している都市であるため、淡水のサンプルを取りデータを集めて、人口密度や分布などを比較して、懸念事項などを探ります。

 そして、急激に発展しているインドと異なり、安定して変化の少ない日本を滞在します。広島では瀬戸内海の特定の海洋生物が危機に瀕している理由や、海洋と産業との関連を研究するため牡蠣養殖を研究し、他には第二次世界大戦からの歴史を研究し、原子力エネルギーの創出と兵器への移行を、公開討論形式で研究します。また、都市部では日本の古代建築物を維持する技術と、現代のカーテンウォール高層ビル(表面がガラスの高層ビル)など過去から現代の建築技術について、建築家と一緒に研究します。


 世界各国を周り、現地で研究するだけではなく、世界トップクラスのゲストスピーカーの方々に質問したり、議論したり、一緒にインスピレーションを湧き起こしたりできます。

 ゲストスピーカーの一例ですが、バージングループCEOのリチャードブランソン氏や、現代のAIの基礎となる理論を50年前に既に研究してたと言われる、世界トップクラスの天才ノームチョムスキー氏、イランの王子やブータンの首相もゲストスピーカーです。



◇先端的企業のアップルも認める教育

 THINK Global Schoolは、2017 - 19年度のApple Distinguished Schoolとして認定されました。革新的テクノロジー、リーダーシップ、など卓越した教育を行っているためです。

 Apple Distinguished Schoolsは、創造性、コラボレーション、革新性、そして学習と教育を変革するための思考を促進するため、アップルのハードウェア、アプリケーション、およびコンテンツの使い方を示しています。



◇卒業生の進路

 2014年開校の新設校ですが、卒業生は世界トップクラスの大学に進学したり、IMF(国際通貨基金)でリサーチャーをしていたり、途上国で地域の課題解決をしたりと様々です。

 大学進学は、オックスフォードやハーバード、他にも世界ランキングトップクラスの学校へ進学しています。


◇コアバリュー(中核的価値観)

 この学校が重視している価値観は、各国の言語から成り立ってます。

・Meraki (ギリシャ語)
Put all of yourself – your soul, creativity and love – into your work. 

 (情熱や魂、創造性、人類愛性など、あなたの全てを取り入れて、学習に打ち込む。)

・Satya (サンスクリット語)
Live truth – in a way that is honest, steadfast, and uplifting to others.

 (正直に、堅実に、そして他人の意識を高め、真実に生きる。)

・求知欲 Qiú Zhi Yù (北京語)
Thirst for knowledge – be open, be curious, and challenge assumptions.

・Empathy
Treat others with understanding, compassion, and respect. 

 (全てに心を開き、何事にも興味を持ち、仮説を立て挑戦するような知識への渇望。共感を持ち、思いやりを持ち、尊敬の念を抱いて、異なる人を理解する。)

・Grit(英語)
Persevere – embrace challenges with passion and courage. 

 (情熱と勇気を持って、挑戦することを受け入れる。)

・改善 Kaizen (日本語)
Continually improve – be self-aware, responsible, and disciplined. 

 (自己に気づき、責任感を持ち、練り上げることで、継続的に磨き上げる。)

Ubuntu (ズールー語)
Connect to a greater whole – in mutual support and community.

 (より大きな集団と繋がり、相互支援とコミュニティーで他者を思いやる。)

 

◇考える教育の先へ

 いったい何のために、考える力をつけるのか?

 高い知的好奇心は、いったい何に役立てるのか?

 世界を知れば知るほど、人類が超えなければならない課題が数多く見えてきます。知りたいという欲求を満たしたいというレベルでは、人類の大きな課題に直面したときに足が止まることでしょう。

 超えられなさそうな高い壁にぶつかっても、考えを決して止めることなく、諦めず、それ以上に周囲の人たちを先導するような行動をし続けるためには、高い思想や哲学が必要でしょう。

 そんなことを学生のうちから学べる、次世代の学校としてアメリカで注目されています。

USA学校教育&起業思考に関する情報:MCIC Think Solutions

カリフォルニア州に拠点を置くM-Cross International Corporation(MCIC)が、国際ビジネスを目指す方のために、アメリカ学校教育や、アメリカ起業家のマインドなど、アメリカで活躍するための思考や能力などの情報を発信するサイトです。

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