『ルールだから・・・』で思考停止

 ルールだから・・・

 決まりだから・・・

 以前もそうだったから・・・

 みんなそうしているから・・・

 

 このような考えで何かの問題を解決しようとするとする、いわゆる「前例主義」を優先していると、本人が気づかないうちに思考力が低下して思考停止へと進んでしまいます。

 

 社会生活をする中では、多くの他人と接します。日々多くの選択をすることになります。次の行動をするためには、選択という決断をしなければなりません。決断とは読んで字のごとく、決めて他を断つという思考活動です。

 右へ行くか、左へ行くかの選択において、良い結果となるかどうかは自らの決断の結果となります。自らの決断という自己責任が伴います。その選択を周りに合わせることは、結果を他人に委ねるという状態ですが、あなたのために責任を取ってくれる他人は、そう多くはいません。結果、自らが責任を取らないとならない事が多いです。


 ルールに従ってはいけないという事ではなく、ルールであっても自らが一度考えなければならないという事です。

 社会の状況は刻刻と変化し、常に同じという状態はありません。過去のルールであっても、未来永劫適用できるとは限りません。



◇思考力をつけるための考え方

 『自己責任は伴うが、従うかどうかは自らが考えて決める!』

 この考えで行動すると、いつも自分の頭で考えなければなりません。それが思考力を高めます。

 今まさに悩まれている事があるとすれば、その課題は最終的に誰に降りかかってくるのかを考え、最終的に自分に降りかかってくる課題であれば、自分で考えて決めなければなりません。


 例えば、将来なりたい職業を悩んでいる場合は、将来その職業で食べていく段階になった時に、先生や親ではなく、自分の人生の長い時間をその職業と関わらなければなりません。つまり、自分に降りかかってくる課題です。それを自分で考えずに周りの意見に従って決めると、仕事をする段階で納得ができないと、周りのひとのせいにしてしまい、更なる思考停止状態となります。

 これは何も、周りの人の意見だけに限った事ではありません。未来予測に従う事も同じです。

 将来、この職業が稼げそうと聞いたから・・・といった社会の雰囲気に合わせて選択する事も同じく、誰かの意見を鵜呑みにした選択となります。

 そのような周りの空気感も、本当にそうなるのか?といった深堀や、そうならなかった社会となった場合にはどうなるのか?といった逆説など、脳内でシュミレーションを行うと思考力が高まります。

 深堀も逆説も、それに関する情報を集める事がはじめに必要です。知識をつけないと思考が働きません。

 反対意見も心のガードを外し、一度脳内に情報を入れてから、どちらが良いかを自らの脳内でシュミレーションして仮説を立てて行動すると、自らの思考での行動となり、結果も自らが負うという仮説に対する実証も、自らの事として考えられるようになります。

 そこで初めて、自ら得た知恵となります。

 他人の責任としてしまえば思考停止となり、自らの責任とすると知恵がつきます。


 

 

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