「毎日、同じ行動範囲」で思考停止
通勤・通学は毎日同じルート・・・
話す人は毎日同じ・・・
休日はいつも行くお店・・・
レストランで注文するメニューはいつもと同じ・・・
同じ行動の繰り返しの毎日は、安心感があります。
ミスしたり、失敗したりする可能性が少ないからです。
その分、外的刺激が少なく、思考力が低下しやすくなります。
◇万能ではないAIが得意とする分野
最近、AIに仕事を奪われるという話を、よく耳にするかと思います。
AIは人を超えるのでは?という怖さを感じている人もいるかと思いますが、まだまだ万能とは言えません。
万能ではないAIも、同じことの繰り返しに関しては、人の能力を超えるような強みを発揮します。
◇例えば自動運転・・・
自動運転技術は、膨大な非線形処理が必要になります。
・どこに向かって移動するのか?
・交通状況に合わせたルート変更。
・刻刻と変化する人の動き
など、状況がパターン化し難く、そして線形ではありません。
線形処理とは、比例のように直線で示せるパターンで、処理が簡単です。
非線形は、直線では書けない現象で、高度な処理が必要です。
同じルートを行き来きするものは、処理が少なくなり、自動運転化しやすいです。
外的情報が少なく、処理しなければならない情報も少なくなるからです。
鉄道は、走行ルートが拘束されているため、車より自動運転化しやすいです。
◇AIの予測を超える人達・・・
AI技術は身の回りに浸透してきました。
グーグルや、アマゾンなど、身の回りに当たり前のように存在し、利用しています。
クレジットカードの不正利用防止にもAIが使われてます。
VISAの試算では、2018年にAIで不正利用を防止した金額は250億ドル(約2.6兆円)規模と言われてます。
これだけの金額が動く市場であれば、AIにもかなりの費用をかけることができます。
それでも、VISA社は、「取引に影響を与えず、不正な取引を判別することは難しい課題。」と言ってます。
これは、カードの利用を止めると、お客様が買い物できなくなり困ります。
レジで、いきなりカードが使えなくなると、現金を持っていない場合は、更に困ることとなります。
しかし、不正利用は増加してますので、完全に防ぎたいです。
このシステムには、相当高度なAIが入っていて、世界中の膨大なデータが日々入り、バージョンアップされている分野です。
ここで、「いつもと違うところでカードを使った時に、不正利用と勘違いされクレジットカードが止められた。」という経験がある方や、「いつもと違う高価な物を買い、カードを止められた。」という経験がある方がいるかと思います。
高度なAIが予測する範囲を超える動きをする人達ですので、外的刺激が多い日々を送っているのではないでしょうか。
クレジットカードの不正利用を防止するためのAIが、不正利用していると勘違いしてしまうような、買い物やレストランを選ぶ遊びで、休日を過ごすと、かなりの思考が働きます。
いつもの行動を超えるだけではなく、自分の購買行動パターンのデータが入った最新の人口知能の予測を遥かに超える行動をしなければ、クレジットカードが止まりません。
大変難しい、買い物を利用した遊びです。
◇考える練習
いつもと違う通勤・通学ルートに変えるだけでも、考える事が必要になります。
(Googleマップのルート案内や、乗り換え案内のアプリで示されたルートを使用しても、思考は働きません。)
ルートを少し変えるだけでも、考えなければなりません。
更に、いつもと違う光景が目に入り、いつもと違う刺激が脳内に入ります。
いつもと違う人と話をしてみることも、新しい外的刺激となります。
毎日同じ繰り返しでは、視覚や聴覚や味覚といったセンサーから、脳内に入ってくる情報の変化が乏しく、センサーが鈍感になってきますし、情報を処理する思考も鈍感になってまきます。
新たな外的刺激を受け、新たな処理回路が構築されるように、いつもと異なる積極的な行動が、思考停止を防ぎます。
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