California STEAM Symposium 2019(カリフォルニアSTEAMシンポジウム)

 今年で7回目の開催となります、カリフォルニアのSTEAM教育シンポジウム(California STEAM Symposium 2019)が12月9日・10日にアナハイムで開催されます。

◇STEM教育に力を入れているアメリカ

 アメリカはオバマ大統領の時代から数千億円の予算を投じて、STEM教育に力を入れてます。トランプ大統領も全ての子供がSTEM教育を受けられるように動いており、STEM教育に年間2億ドル(約220億円)の補助金を出すように教育省へ指示し、同省は2018年度に2億7,900万ドル(約300億円)をSTEM教育補助金に費やしています。


“ アメリカの子供たち、特に恵まれない地域の子供たちに、科学、技術、工学、数学の質の高い教育へのアクセスを提供するために可能な限りのことを行います。”

ドナルド・J・トランプ大統領


 このことでSTEM教育に関係する雇用も創出してます。

 STEM教育を革新することで、グローバルリーダーとしてのアメリカの地位を守ることを目指しています。


◇巨大企業もSTEM教育を支援

 アメリカは、STEM教育をサポートしている大手企業が多数あります。その点では産学連携が日本より進んでいるように見えます。

 例えば、国際石油企業のスーパーメジャー6社の中で、4位のシェブロン(売上高20兆円規模)も、STEM教育サポートにかなりの力を入れてます。

 全米10万人の学生にSTEM教育の機会を与えたり、ものづくりを体験できるファブリケーションラボ(ファブラボ)を全米10か所近くに設置したり、STEM教育の教育者をサポートしたりと、様々な支援を企業が行っております。

◇STEAM教育の最先端を知るシンポジウム

 次世代もグローバルリーダーで有り続けるための国家戦略をとり、かつ巨大企業もSTEAM教育をサポートするアメリカで、STEM教育のシンポジウムが毎年アナハイムで開催されています。

 このカリフォルニアSTEAM教育シンポジウム(California STEAM Symposium)のスポンサーはシェブロンを筆頭に、マイクロソフト社を含め十数社が支援してます。


 2019年はアナハイムの展示会場で開催される予定で、会場内ではSTEAM教育に関するブースの出展や、STEAM教育ツールを体感できるスペースなどあります。

 また、シンポジウムは世界クラスの基調講演者、200以上のプレゼンテーション、最新の教育技術を探求する機会、STEAM学習と業界のリーダーからの意見を聞く機会、仲間の教育者と会う機会を備えています。


 カリフォルニア全域から3,000人以上のSTEAM教育者が参加して、すべての学生に質の高い科学、技術、工学、芸術、数学の指導をサポートするために、継続的で協力的で刺激的な専門的な学習とリソースを提供しています。


 また、2017年からアート(Art)を追加されましたので、STEM→STEAMとなりました。

 アートを含めることは、科学、技術、工学、芸術、数学の学習をロープで一緒に編むかの如く重要な役割となる分野と考えられてます。

 このことの重要性を認識し、学生は将来成功するために必要なスキルを身につけることができます。


 アートと創造性と個性を表現する機会を通じて、学生にインスピレーションという火花を与えることにより、学生はデザイン思考を科学技術に柔軟に適用するため、リサーチしたり、他分野の人と協力したり、イノベーションを起こしたりという、考える力を学ぶことができます。


 このシンポジウムは、毎年北カリフォルニアと南カリフォルニアで交互に開催され、2019年は南カリフォルニアのアナハイムで開催されます。

 カリフォルニア州外の人も参加可能で、シンポジウム登録費は通常登録料金340ドル(6月29日-10月31日)となっております。


 2019年のシンポジウムも、最新のSTEAM教育をに触れられる良い機会となることでしょう。

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カリフォルニア州に拠点を置くM-Cross International Corporation(MCIC)が、国際ビジネスを目指す方のために、アメリカ学校教育や、アメリカ起業家のマインドなど、アメリカで活躍するための思考や能力などの情報を発信するサイトです。

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